2011/06/19

あずみの自然農塾6月・2日目

とうとう耕さない田んぼの田植えの日がやってきました!

6時起床、7時半田んぼ集合。
うずうずしてはやばやと目が覚めてしまいます。

前日は梅雨らしくどしゃぶりだったけど、今日は雨は降らなさそう。
カッパもシャロムに置いていきました。

田んぼに到着。

3日前にぐっさんが草払い機で田んぼの草を払っておいてくれたので、
5月にあった麦&れんげ畑は見当たらないけど、
それでも水なし・草だらけのそこは、田んぼには見えない…
(畑だよなぁ、いや自然農じゃなかったら空き地かな)

さぁ、ここに田植えしていきますよ!





苗床では、稲がすくすく育っていました!

写真でもよくわかる!
真ん中が、信濃深紅!
奥が農林48号、手前がハッピーヒル!
とっても元気でうれしくなりました。

悲しいお知らせが…。
みんなで5月に畦塗りをして、
せっせと植えた畦豆が、ハトさんにせっせと食べられ、全滅したそうです。
あとで、ぐっさんが苗を移植していただき、何とか畦で豆が育っていました。
ぐっさん、ありがとうございます!

たけさんより
元々田植えは梅雨の時期、梅の実がなる頃に行われてきました。
灌漑設備が不十分だったり、
特に寒い地方では水が温かくなるまでは稲が育ちにくいので梅雨までは待ちます。

灌漑設備も完備されている現在はもっと早い季節に行われているけど、
自然農では、他の田んぼより遅く田植えします。

隣の田んぼは確かに5月に来たときには田植え終わってたなー。

本来だったら、田んぼに入れていた冬草のれんげと麦が枯れてから田植えをするのがベスト。
だけど、安曇野は寒冷地でシャロム田んぼには水も入れていたので、枯れなかったそうです。
これ以上待つこともできないので、田植えです。何事もバランスが大事ですね。

さてさて、田植えです。

ぐっさんが刈った草を田んぼにまんべんなく広げるところからはじめました。


自然農の苗は大器晩成型のがっしり苗。
→1・2本植えをします。
堆肥が積もっていい田んぼになると、植える間隔をあけるのではなく、
本数を減らしていく方法をとっていきます。

苗床の元気な苗


慣行栽培は5・6本植え。
たくさん植えると安心だから。

どちらにしても、地域によって、何を何本、どのくらいの間隔で植えるかは異なる。
究極的には、その田んぼによって変わってくるそうです。

シャロム田んぼより150メートル標高の高いたけさんの田んぼでは、
32センチ×18センチで、2・3本植えをするそうです。

今回は、40センチ×40センチ間隔で植えました。

苗床から苗をとって、1本ずつほぐして定植していきます。
苗をとる人、苗を運ぶ人、苗を植える人。

苗床から苗をとるとったところ。毛みたい

稲を植える周囲だけ、草を刈り取って
鎌で稲が入る程度穴を開け、もともとそこにあったかのように、定植します。
草は、またしいておく。


さぁ、この辺りに植えよう

印の直下に定植用の穴を開ける

しっかり植えてね

ポイントは、穴に他の草を入れないこと。
草の上に草を乗せると、根が届かないので、稲だけ育ちます。

注意したいのが、ヒエを間違って植えないこと。
1ヶ所をのぞいて、見た目はそっくり。
見分けるポイントは、稲の方には節に毛が生えています。
じっくりみて、見分けるしかないようです。

これは稲だね

みんな横一列になって、40センチごとに印をつけたひもを引っ張って、
一本植えてはいっせいに後ろに下がり、また一本植え…るのですが…。
なるべく一列に稲があることが重要、なのですが、
なかなかどうもうまくいかない。
ゆがんだり、隣との距離がとても近くなったり。

「苗はひっぱっても抜けないくらいしっかりと植えるものである」という
ぐっさんの教えもなかなか実行されていないところもあり。。
そういう不安定な苗は、水を入れると流されてしまいます。

あ、定植があまい稲を植えなおすぐっさん…

深く植えた苗だけが育ちます!みんながんばれ!






冷たい水が入ってくる水口から順に、信濃深紅、農林48号、ハッピーヒル!
冷たい水に耐性のある、黒米です。
愛媛出身、ハッピーヒルは、やっぱりあったかいところが好きらしい。
猛暑だった昨年は、大変な豊作で、抱えるように収穫したんだよ、とオブザーバー参加の先輩方。
今年はどうかな。

10時15分には終わって、シャロムに帰ってブランチ♪
の予定が、あまり進まず、いったんブランチに帰ってまた田植えすることに…。

ブランチ、今日もやっぱり美味しいです!

おいしい食事の後には、
気合を入れるために、北アルプス牧場のソフトクリーム!
みんな無心に食べていたため、写真がありません…

田んぼに戻ってせっせと田植えの続き。


最後のほうは、だんだん三角コーナーに追いやられていきます。



稲を植えたら、米ぬかをまきます。
ミレーの絵みたい!と連呼!

見渡すと、あ~!植えたな!と実感。
収穫まで、じっくり育っていくのを見させてもらえるのは、幸せです。

水をいれるぞ~

水は、あまりどっぷり浸けずに2センチくらいにします。
水が多すぎると、寒くて生育遅れるのです。
パチリ集合写真


今回は一番の戦力の村田兄さんが田植え欠席&谷田部さんも早退だったので
果たして田植えが終わるか不安だったのですが、
たくさんの先輩方が駆けつけてくださったので、
なんとか無事終わりました。

改めて、先輩方、どうもありがとうございます!

シャロムに帰る前に、
シャロム・耕す田んぼに寄り道。

前週に田植え済で、稲がすくすく育っています。
たけさんやぐっさんが、田んぼの生き物を教えてくれました。


豊作を教える、ホウネンエビ。
ホウネンエビと豊作の条件が一致しているそう。
ホウネンエビは、一度卵が乾燥しないと孵化しない。
田んぼを一度乾かすために水を抜く際に、ホウネンエビが孵化し、
お米もおいしくなる、ということ。
江戸時代は、観賞用として人気を集めていたとか。


シャロムに帰って、マイ・クラインガルテンのお手入れ。


タニ畑、せっせと草取りをしました。
うーん、5月に植えたはずの雑穀ちゃんの姿は見えない…。


メロン・スイカの定植。昨日の座学が活かされます。
メモ★
スイカ・メロンのコンパニオンプランツはネギ。
日照不足にならないように。
水はけの悪いところなら 畝たてする。

5~6節残して、7節目をとる。ぷちっと。    


 ネギを沿わせるように一緒に植える。
そのとき、スイカの苗は地表より1・2センチ高くなるように。

草を回りに引くが、苗に十分に日が当たるように、
苗周辺には草を置かない。
少し話して草を引き、草の上からたっぷりと米ぬかを置く。
株間は1メートル!が理想。


 あーだこうだしているうちに、やっぱり時間があっという間に過ぎてしまう…。
まだ自分の畑にいたいよう。
そんな気持ちを引きずりながら、今回も終了しました。

耕さない田んぼ、来月にはどうなっているのかな。
草に負けずに仲良くやっているかな。
畑も恵みの雨を受けて、すくすくにょきにょく育ってほしいです。
草もすごい勢いですが、それに負けずに強く育って~!

ただ畑にいることが、土を踏みしめていることがうれしくて幸せ。
また来月!と仲間と声をかけて別れるのもすがすがしい
初夏の安曇野でした。


2011.6.19.谷