2011/12/04

あずみの自然農塾12月・2日目

  

今年のあずみの自然農塾、最後の日がやってきました。
昨日の雨も上がり、気持ちよく晴れた寒い朝です。

見慣れた風景もしばらくは見納めです。




最終日の予定は、
・味噌作り
・餅つき
・おかき作り
・キムチ作り
などなど、盛りだくさん。
その後、畑で残りの収穫、畑の後片付けなど。
最後に、一年間の感想、来年のビジョンなど発表会。

感慨に浸っている余裕もなさそう。


それぞれが分担して、同時進行で進めていきます。


せいろは洗ってぬらしてから使います。
もち米を準備します。もち米はそれぞれ、一晩水につけておきます。
せいろひとつにつき、一升半のもち米です。
おかき用には大豆も一緒に入れてふかします。
よもぎ餅用のヨモギも載せます。ヨモギはゆでて冷凍しておいたものだそうです。


 せいろ五段重ね!黒米のもちには精米した時の黒い糠も一緒に入れました。
せいろはお湯が沸く前から載せる方法と、お湯が沸いてから載せる方法があります。


もち米の様子を見ながら一時間ほどふかします。火となべの湯の量にも注意が必要です。
ふかし具合は、食べてみて判断します。


こちらでは、味噌作りです。昨日から火を入れていた大豆を機械でミンチにしています。
ソフトクリームみたいに出てきています。


味噌作りには、大豆のほかに、麹と塩が必要です。塩と麹を人数分に分けていきます。
ミンチした大豆をある程度の大きさにまとめたみそ玉を作ります。


大豆をこぼさないように慎重に、でも30kgの大豆だから(ゆでたので重さはさらに倍)時間がかかります。

材料は大豆30kg、麹30kg、塩12kgです。
15人分に分けるので、塩と麹が15玉、みそ玉が30玉になります。


こちらはキムチ作りの準備です。


今回は、白菜キムチとカクテキを作ります。
白菜は、前日から12時間ぐらい塩漬けしておきます。
カクテキ用の大根も、塩をふっておきます。
ニンジン、大根は千切りに、ニラ、ネギも細く切ります。
ショウガ、ニンニク、りんごはそれぞれすりおろしておきます。


みそ班では、みそ玉が出来あがってきました。


いよいよ餅つきです。臼が割れるのを防ぐため、前日から水を張っておきます。
つく直前にお湯をかけておくと、蒸したもち米を入れたときにくっつきません。
  


臼に蒸したもち米を入れたら、まずはもち米の上に杵を載せてひねります。
ひねることで、底のほうからもち米がつぶれていきます。
つねるようにするのがコツ。 


さめないうちに、いよいよもちをついていきます。
杵で、ついて、そのまま押すように。
もうひとりが、水をつけた手で、もちの端をめくるように真ん中へたたむ。
たたんだところを杵でつく。
少しずらしたところを手で真ん中へたたむ。
くっつかないよう、水を時々入れながら、菊ねりと同じように均一になるようついていきます。


もちはさめると硬くなっていくので、熱いうちに手早く一口大に分けていきます。
大根おろしや、あんこ、てんさい糖とおしょうゆなど、いろいろな味でいただきます。
前日の夕食の鍋や料理の残りなどといっしょに、ここで各自ブランチです。
つきたてのおもちは、本当においしい!

おなかもいっぱいになったところで、みそ作りの時間です。


アルコール(焼酎)で消毒したたるの中で、塩と麹を混ぜていきます。
麹のかたまりをほぐしながら、手の中でこすり合わせるようにしっかり混ぜます。


次に、みそ玉をひとつ入れ、ほぐしながら麹と混ぜていきます。
ある程度混ざったら、もうひとつのみそ玉を入れしっかり混ぜます。
よく混ざったら、今度は大きな団子状に丸め、ハンバーグを作る時の要領で空気を抜きます。


ビニール袋に、端からぎゅっと、空気が入らないようにしっかりとつめていきます。
空気をしっかり抜いて口をしばって持ち帰り、自宅で各自の容器に詰め替えることに。
この場でたるを購入した人はたるに詰めて持ち帰ります。
詰める容器はアルコールで消毒をし、詰めた最後に重しをして圧をかけます。
味噌ができあがるのは来年の今頃です。
それまで、天地返しをしたりしながら楽しみに待ちましょう。




そして、キムチ作りです。
キムチを仕込んでから味噌を仕込むと、味噌の発酵に影響するおそれがあるため、
味噌の後に、キムチを仕込みます。


まず、ヤンニョムを作ります。
ボールに韓国産のあまり辛くない唐辛子(荒い粉状)を入れ、すりおろしたショウガ、ニンニク、りんごを混ぜます。
もち米で作った糊、昆布と煮干で取っただし、アミの塩辛、韓国産の魚醤をさらに混ぜておく。
これがヤンニョムです。
次に、細かく切っておいたニラ、ネギ、大根、ニンジンを加えしっかりあえておきます。
1時間くらい前には作っておいたほうがよいようです。


塩漬けにしておいた白菜に、混ぜておいた具をていねいに、葉の一枚一枚の間にはさみます。
塗りつけるようにしっかりと。
輪切りの塩漬け大根をあんこにして、白菜を巻いていきます。
バラバラにならないよう、しっかり外の葉を広げて包みます。
カクテキは、残りのヤンニョムで大根をあえればよい。

         
たくさんできました。


おかき用のもちも順番につきあがりました。
冷めて少し硬くなってきてから包丁で大きさに切り分けました。
持ち帰り、薄くスライスして乾燥したら油で揚げていただきます。


それから、みんなの畑へ。
今日で塾も最後なので、一年の感謝をこめて畑を片付けました。


まだまだいろいろ収穫できます。
残して帰るのは、もったいない。




四月、初めてみんなで集まった頃の、畑の様子に近づいてきました。
青々とした草だらけの夏の頃が、懐かしく思えてきます。
みんな、名残惜しそうに畑を後にしました。


最後に、一年間の振り返りです。
みんな、さまざまな目的を持って、あずみの自然農塾に参加しました。
ここでの学びを通して、来年をどんな年にしていくか。
2012年のビジョン宣言をしました。
それぞれの、来年やりたいことリストを上げ、持ち帰りました。

あっという間の一年でしたが、
自然農、その意味の奥深さをそれぞれが感じとることができたと思います。
来年、次はどんな人たちがこの畑を使うのか、
田んぼの様子や、みんなが自然農を楽しんでいる姿、何よりこの季節の移り変わりを感じに、
またここに遊びに来たいと思います。


一年間、本当にありがとうございました。