2012/03/18

安曇野自然農塾3月2日目


安曇野自然農塾2012年3月  二日目

朝7時半より玄関に集合しシャロムの周りを散策するエコツアーでの二日目の幕開け。
前日は結構と降っていた雨も小雨程度になりしっとりとした朝の空気が気持ちいいです。
案内役のマリさんに連れられまずは、シャロムの裏の森に、この辺は針葉樹が多いので森が明るいです。森の中でしばしみんなで目を瞑り耳を澄ますと幾種もの鳥の声が(自分には鳴き声と鳥がいっちするのはカラスぐらいでしたが。。。)こうやって音に耳を傾けるのも心が落ち着いていいもんですね。

①森の保育園「森の子」
森の中の学び舎で一年中子供たちが五感をフルに使って炊事や火起こしロープワークなどを遊ぶ中で自然と身に着けていってるそうです。(塾生の長谷井さんの息子さんが通っているそうです)たくましいいですね。自分も子供達にそういう事を伝えられる親父になりたいです。


②森の幼稚園の隣に立てられているコンポストトイレ
これは便器の下にポリバケツを二つ重ね合わせたものが置いてあり用を足したら落ち葉をいれ堆肥にして使うそうです。その排泄物を片付けるのは森の保育園の年長さんの仕事だそうです。偉いですね。従来のトイレでは大量の水と浄化するためにたくさんのエネルギーや施設が必要になりますがこれならコストもかからずその場で上から入るものと下から出るものの循環がわかりやすく完結していて効率がいいですね。


③森の家
こちらは基礎からコンクリを使わず朽ちても土に帰る建物だそうです。
④ペアガラス
シャロムの玄関脇のかっこいいガラス張りの壁です。こちらはペアガラス(二重構造)になっており中の熱を逃がさず暖かいようです。こちらのペアガラスは設計変更になっていらなくなった物をもらってきてそれにあわせて設計をして取り付けたようです。周りをあわせるのではなく有るものに自分をはめ込んでいくということなのでしょうね。
⑤水場
こちらの水場は流れた水がどのようになるのかを視覚化するため水の流れた先に稲が植えてあるそうです。さすがに洗剤などを使った水をジャブジャブと流したいとは思えなくなりますね。
⑥スパイラルガーデン
土をこんもりと盛り水がスパイラル状に流れることによって日陰のできる場所水の多い場所など多様な環境を意識したつくりになっています。
⑦キーロックガーデン
ガーデンにちょっとしたくぼみを作ることによってそこに落ち葉を集め堆肥にしたり作業の効率が上がるつくりになってます。
⑧ストローベイルハウス
藁と土と漆喰でできているそうです。こちらも土に帰る建物ですね。中に入ると一部構造がわかるようになっていました。

エコツアーを終えていよいよ畑に移動です。
ちなみにこの日は卒園式が行われていました。


★籾殻を使った勳炭作り。
(火事になりやすいので春先の風の無い日や翌日雨予報の時に行うのがよい)
①小枝や木のくずなどに着火
②勳炭用の煙突(ホームセンターなどで1500円くらい、一斗缶でも可)を被せ空 焚き
③煙突からの煙が白くなり落ち葉をかざし直に炭化したら火がしっかりと安定し たさいん
④よく乾燥した籾殻を煙突の周りにこんもりと盛り、風上に風の通り道となる隙 間を空けてあげしばし放置
⑤表面に黒い斑点が出てきたら混ぜてあげ均一にじっくりと炭にしてゆく。やり すぎて灰になるとアルカリが強くなるようです
⑥8割程度炭になってきたら煙突をはずし混ぜておけば残っている籾も炭になり ます。
⑦全体が炭になったらたっぷりの水をかけ(火事の予防と灰汁を取ってあげるそ うです)灰汁が強すぎると灰汁の強い野菜になってしまうようです。
以上で完成です。火事さえ気をつければ簡単ですね!!
完成した勳炭は酸性の強いところなどに撒くと良いみたいです。
つづいて。。。



ミックスレタスの種まき
①腐葉土地表5cm位(きちんと土になっている)の所を堀りふるいにかけます
きちんと土になってないものを入れると土がきちんと消化できづに腐敗の原因に なる
②畑の土8割、腐葉土1割、勳炭1割をまぜ苗ポットに入れます。このときポットからはみ出るように土を満遍なく盛りポットの端にはこんもりと土を盛り畑と同じ硬さになるように手で押してあげます。そして木の板などを使い均してあげると均等に土が入るようです
③種を蒔きます。今回はミックスレタスです。レタスの種は薄く、光を感じて発芽するようです。このようなものを好光種子というそうです。種をパラぱらっと飛んで来たかのごとく5ミリくらいの間隔で蒔きます。種を蒔くときは土のついたてで種を触ると水分を与えてしまい種袋に戻せなくなるので必ず乾いた手と、種を汚さないのが大事なようです。
④種を蒔いたら上からも土を被せます。土は仕上げに少し押し締めたときに種の大きさの役二倍になるようにする。
⑤水をかけます。水をかけるときはポットの外をめがけてかけていきます。
業界用語で水掛3年という言葉があるくらい大事な作業になります。
一度かけたら次は逆からもかけ、もう一度戻ってかけます。コーヒーを入れるみたいに土にふっくらと水を吸わせながらかけます。
これで発芽するまでは水を掛けません。
⑥ビニールハウスに戻り乾燥をしないように新聞紙を被せ上から水を掛け
新聞紙と土の隙間をピタッとさせます。芽が出るまで役三日間は新聞紙は掛けたままです。


畑にエンドウ、空豆を蒔く
①種を植えたい場所の草を鋸鎌で草と根の間を刈っていきます。刈った草は後で使うので置いておきます。
②鎌の先で根切りをし草の種がある表土1cmほどを退かし平らにします。
③空豆は鞘に入っていたときのように3~4粒程度を横一列に並べます。
④土を種の2倍くらい掛けしっかりと抑えてあげます
⑤はじめに刈った草を保湿と鳥などから守るために被せて完成です。


その後自分の畑1m×4mを二ヶ所をえらび10時のブランチをいただきました。
シャロムの玄米は本当においしいです!
お腹もいっぱいになったところで午後の部は自分の畑の作物選びです。
竹内さんからコンパニオンプランツ(一緒に植えると愛称のいい野菜)などの説明を受けながら自分の畑に植えるものを選び(なかなか皆さん決まらないようでしたが)二日目終了です。
いったいどんな畑が出来上がっていくんでしょうね?楽しみです。
一年間楽しんで学びあいましょー。