安曇野自然農6月・1日目レポート
レポーター:あきら
本日は、畑の予定でしたが、雨が降っているので田んぼへ
草がたくさん生えている畑や田んぼは元気な証拠!
100のスペースに50の野菜を植えれば、50の草が生えてくる。
野菜(稲)が80占めれば、草は20しか生えてこない。
草や虫を敵としないが、どうやって付き合っていくか
草にいくエネルギーをどうやって野菜(稲)の方にもっていくか!
これからの6月7月はとても重要
冬の草は、放っておいても枯れてくるが、これからイネと同じ夏を生きる草が強くなった時に人間の手を貸す必要がある。
苗は元気な物を植える。
大きいか小さいかではなく、太い か 細い か
暖かい地域ほど、イネを離して植える。
逆に寒い地域ほど、イネを密着して植える。
イネの苗の中にヒエが混じってるので、ヒエは植えてはダメ。
『イネ』とヒエの見分け方
イネの関節部分には、耳と呼ばれる髭のようなものがあります。
ヒエにはそれがなく、根が赤いものもあります。
植える時の注意事項等
○刈った草は苗と一緒に入れると発酵するから入れないこと。
○根っこは、下に入れ込んであげる。
○浅すぎず、深すぎないように苗を植える。
浅いと、水を入れた時に、浮いてしまう。有機物にあたり発酵してしまう。
また、深すぎると、葉っぱから酸素吸えなくなり、水没してしまう。
○植えた後に、上からしっかり押えてあげる。
苗を引っ張ってみて、抜けてしまうのはダメ。
苗を引っ張ってみて、抜けてしまうのはダメ。
○植える所がドロドロのところは、他から土を持ってくる。
※ただし、田んぼ全体を見て高い場所から土をもってくること。
○畑の時の苗植えと同じようにやることが大事。畑か田んぼかの違い
○植える時は、急がず慎重にやること。
雑にやると後で二度手間となり余計な時間を浪費する。
雑にやると後で二度手間となり余計な時間を浪費する。
その中に苗を入れて土を寄せて抜けない様にしっかりと押えてあげる。
○上記の写真のように苗床から苗に土を3センチから4センチ残して塊でとる。
○鍬は必ず平行に使う。鎌を使っても良い。
○必ず前日に、水を張ること。乾燥していると植えにくいし取りにくいので十分水を含ませておく。
○塊から苗をとるときは、リンスをしていない髪の毛のようだと考えて、絡みついた根をほぐしながら苗を一つずつとる。根っこがちぎれない様にやること。
○苗は二本をセットにしてから植えてあげる。
〇苗同士が真っ直ぐなるようにセットしてあげる。
〇苗同士が真っ直ぐなるようにセットしてあげる。
ようやく苗の準備が出来てきました。
そうしたら田んぼのどこに何を稲を植えるか?
水口(みなぐち:田園の取水口)は、冷たい水が流れて寒いところなので、寒さに強いもち米を植える!ということは、最初に黒米を植え、次は農林48号、最後に暖かい地域育ちのハッピーヒル!
※ちなみに水口近くの苗は、三本をセットにして植えました。
水田雑草
せり・・・刈ったはいいけど、田んぼの中に入れておくと復活してしまうので、道路に置いて枯死させてから田んぼに戻す。
それ以外の水田雑草はこちら 『水田雑草を知る。』
ぐっさんが、作付け縄で、植えるところに縄を張ってます。
作付け縄は、直線に植える時、苗と苗の間隔の目安となります。
作付け縄には30センチ間隔にコブができているので、そこに苗を植えます。
※コブの間隔を株間と言います。
今回は、縄の内側に植えます。
一列全て植えると、作付け縄を平行に40センチ移動して縄を張ります。
※40センチ空けた間隔は、条間(じょうま、じょうかん、すじま)と言います。
ためになる蛇足
1997年(自然農20年目)の川口由一さんの田植えは、40センチ×40センチだったそうです。川口さんの幾重にも重ねられた『亡骸の層』に植えられた稲は、まるでお祭りのように豊かに黄金色の穂をもたらしたていたとのことです。
ようやく五列目・・・
この後 遅々として進まず、浅く植えている我らに
ぐっさんの度重なるダメだしが・・・・
ぐっさんの度重なるダメだしが・・・・
畦【畦畔(けいはん)】の草刈り
○刈った草は、畦の上には置かない。
○畦の土をたくさんもっていかないように草を刈る
○もぐらの穴があれば、埋めて踏む
○外来種の雑草(名前忘れちゃった)は、道路等に捨てて枯死させる。
この自然農塾の田んぼの大きさは三畝だそうです。
一畝で一人が一年間に食べるお米なので三人分のお米になるそうです。
※畝(単位) http://p.tl/5JGi
最後に
「粒々辛苦」
春種を下してより、
稲生じて風雨寒暑を凌ぎて、
花咲き実のり、
又こきおろして、
つき上げ白米となすまで、
此の丹精容易ならず実に粒々辛苦なり。
其の粒々辛苦の米粒を日々無量にして命を継ぐ。
其の功徳、また無量ならずや。
二宮尊徳
「粒粒辛苦」は米を作る農民の一粒一粒にかける苦労はひととおりではないことを表しています。またこういった人々の苦労と共に天地の恵があって初めて農作物はできるというのを自分が実際に作業して実感しました。まだまだ、ほんのちょこっとしか米作りをしていませんので「まだ早い」と言われそうですが、大事にお米を食べていきたいなと切実に思うとともに、秋の実りが待ち遠しくなりました。
あきら
追伸
蔵人さのっち 酒造りの歌を披露してくれてありがとう!!