2012/07/21

あずみの自然農塾7月3日目

あずみの自然農塾7月3日目 その2

自然農法センターの見学です。
ハスキーボイスの中川原さんの案内で畑を見ていきます。

野菜×緑肥の幅は1メートルおき。雑草(一年草)をはやしておくと生命力が強すぎて野菜に勝ってしまうため、ここでは永年草の牧草をまいている。オーチャードグラスという草がおすすめ。

ちなみに荒れて乾燥してどうにも手をつけようがない畑を生き返らせるのにまず、この牧草をばらまきして土を軽くかぶせてそだてるところから始めるとよいというアドバイスをいただきました。その後、えんばく、ライ麦、豆、などやせた土地に向いているものを育て、土地を徐々に豊かにしていく。


牧草が牧草であるために、伸びてきたら刈ってあげるという人の手が加えられて状態を維持してあげることが大事。


緑肥と野菜の列は、次の年入れ替え。なるべく土を肥やし過ぎないように循環して作っている。



ミミズがつくった表層土10センチくらいが苗つくりに一番適している。
中川原さんがやっている日だまり育苗はこの土をつかっている。日だまり育苗とは、ビニールハウスではなく、自分の生活しているそばで一番暖かい場所に苗を置き、大事に育てて春に畑に下ろし好きに成長させて、また種取をするという育苗方法。畑におろしたときに活着がよく、虫がつきにくく、根がしっかりはる。









これは去年のなすを触って固くなるまでほおっておいたものをそのまま土に植え、生えてきたもの。びっくりな植えかたですが、それでも立派に育つんですね!一番立派なリーダー格を数本残して間引きしていくそうです。それを育てて、三年くらい繰り返すと、その土地にあった品種になっていきます。







鍛冶屋さんにおねがいして特別に作った長い鎌を使って、腰を痛めず楽しく草をかるレクチャーの図。なるべく腰をのばして、音楽でも聴きながら(笑)楽に刈っていくのがポイント♪朝露のぬれているときによく磨いだ鎌で適宜刈る。野菜さんのストレスを軽減してあげて、草に負けないように育ててあげよう。



草刈の途中、きじの卵発見!こんなほのぼの風景が気持ちを暖かくしてくれますね。









ケールの種。皆さん、お土産で種をいただきました。
種取にちょうどよい時期=種まきにちょうどよい時期。これ、考えてみれば当たり前ですが、気づきませんでした。







センターに戻り、中川原さんの講義。

《生命力の強い野菜を育てる》

一番強調されていたのは、根をしっかり育てること。根がしっかりしていれば茎も葉も実もしっかりなる。根っこがいちばん大事!!


地上部をコンパクトに育てる=根がしっかり育つ環境が整う。


どんな土で苗をそだてるとよいかをきゅうりの苗で実験。
①市販培養土②表層土③下層土の三つのうち、どれが一番実り多かったと思いますか?

ヒント、上のほうにかいてありましたー。


答え。②表層土





一番実のなりがよく、数も多く、畑に移行して環境の変化があってもしっかりそれに対応できる苗になるそうです。




とにかく根をしっかりはらせてあげること。芽先、葉の色や形、枝の発生をみて根の状態を図り知ること。


たけさんがいつもおしえてくれていることですが、どんどん経験を積んで、野菜さんの声をきけるようになっていきたいですね。



以上、三日目のレポートでした。