2012/10/21

あずみの自然農塾10月・2日目

あずみの自然農塾2012年10月21日(日)

2日目です。秋晴れの良い天気でした。
先月は緑色の畑だったのが茶色に変わりつつあります。
そして段々と寒くなってきました。
 
本日のメニュー
・野沢菜の間引き、蕎麦の刈り取り
・空豆、エンドウ、小麦の種まき
・みんなの畑の収穫、片付け
 
~霜の話~
畑に行く前に霜の話がありました。
霜がおりる期間は地域によって違いがありますが、10月下旬~5月中旬ほど。
初霜は季節の節目になります。その地域の初霜チェックは忘れずに!
霜がおりるとピーマン、トマト、ナスなどの夏野菜達は凍って死んでしまいます。
(さつま芋、里芋などの南方系の野菜、カボチャ、きゅうりなどのウリ科なども。ナスはほんとうは冷蔵庫で保存しないほうが良い。いつもしてましたが…。)
霜にあたると凍傷となって、実が出来ない、種取りができなくなります。
霜がおりる条件は、・朝3度以下になる こんな日は要注意!          
         ・風が少ない  
         ・前日が晴れた                                                                  
霜がおりる前に冬野菜の種をおろします。
今回種まきのえんどう、小麦は霜がおりるかおりない今の時期が最適。
でも霜がおりる寒さに耐えるため、ほうれんそうは糖度(旨味)をあげます。
(そして私達がおいしくいただきます…。)
じゃがいも、かぼちゃも寒さにあたることで糖度が増すそうです。
(来年の子孫を残すため)
 
<野沢菜の間引き>
9月にまいた野沢菜の間引きを行いました。
まず、みなで味見。やわらかくておいしい!
背丈がはじっこが大きく、真ん中は小さめ、個性あふれる野沢菜さん。
間引いたものもおいしくいただきます。
保存方法は、新聞で包むこと、お湯で洗うこと
(お風呂より熱めで洗うとシャッキリ)
 
















 
<蕎麦の刈り取り>
8月(でしたよね?)にまいた蕎麦の収穫です。
蕎麦は一斉に花を咲かせず、バラバラダラダラ咲かします。
そうすることで何かあった時!一斉に全滅することなく、
一部は生き残ることができます。長い期間、種まきができます。
蕎麦はとても種が落ちやすくていねいに行います。

刈り取りポイント
・朝露で濡れている朝に収穫する →種が落ちない
・根元の草をはぎ取り、やさしく採る →種を落とさない
・根っこをつけない →脱穀するとき砂利が混ざらない



 
 

 
 
刈り取ったら、男性の片手に握れるほどの束にし、
下から15㎝ほどの場所に二重に結びます。
「島だて」と言う方法で乾燥させます。
3束で足を広げるように立たせ、安定させます。
そして上部で縛ります。
この方法は、風に強く、実が落ちにくいそうです。
風通しがよさそうですね。
カメムシが紛れ込んだのかあたりがカメムシ臭に…
乾燥しているかはつぶして判断。
採りたてはいくぶんシットリしてたように感じました。
~蕎麦の話~
・種とりは実がふくらんだものを。
・さらしなは実の中の白い部分のみを使う。
・新鮮なものは緑っぽい。
・新蕎麦にするのは2月頃が良い。
 
<エンドウの種まき>
4月にも行ったエンドウの種まきです。
エンドウ豆は地中海地方出身。連作できません。
炎豆とも言われ、暖かいところを好みます。
焼畑の後、まかれていたそうです。
きゅうりの後にまくと、連作を防ぎ、きゅうりの支柱を使って伸びることができます。
今回は、麦と一緒にまきます。
麦が風よけと、つるがつかむ支柱となります。
豆と稲は仲良しだそうです。
4月の記憶を思い出しながら種をまき、復習になりました。

 















 




空豆の種まく場所へ移動しながら、シャロムの畑の話を聞いたり、味見したり。
手入れをされている畑はきれいで元気でおいしそうでした。
<空豆の種まき>
空豆は、品種改良されすぎた野菜で、もともとは親指の爪ほどの大きさのものでした。
生食のため、大きくなりました。大きいと自活力が少なく、肥料が必要になります。
肥料が多いと虫が寄ってきやすくなり、農薬も必要になってしまうのです。
空豆は無農薬しにくい野菜だそうです。
自然農では夏野菜を植えた後がおすすめ。
 
小さいのが房州早生、大きいのがお多福。
空豆立ちます!
お多福は、一晩水に浸水させ、豆をふくらませます。
空豆の黒いおはぐろの部分を下にしてまきます。
おはぐろの横から芽が出てきます。
全部植えると腐りやすいため、豆の上部をのぞかせて埋めます。
房州早生は、豆の厚みの2、3倍の深さに、さやに入った状態のように並べてまきます。
鳥の巣のようですね。
そして待ちに待ったブランチタイム。畑から戻るみなさん。

シャロムの前に素敵な秋の作品が。  
 
<小麦の種まき>
麦を植えると畑が安定します。土が健全になるそうです。
麦ができるようになると、野菜もできます。麦の根が地中をやわらかくします。
麦をまく場所に草はぎをします。きれいすぎてもだめだそうです。
ある場所、ない場所つくる。草をはぎながら、地面の状態も観察すること。
へこんでいる場所、盛り上がっている場所…。
でこぼこの自然農の畑に麦を植えても、大きさもでこぼこにならないそうです。
根がおぎなって、大きさがそろうとのことでした。
ひもで目印をつけます。
鍬で溝をつくります。土が溜っていかないように、畝をたてるように。
土を横に流すように使う。



土をひっくり返さないように根切りを行い、鎮圧。
残り2列をみなで実習です。実際に鍬を使うと思うようにいかず難しい…。
頭と体がつながらず。
10粒づつ、足の幅ほどの間隔で麦をまき、踏んでいきます。
肥えている土にはすじ、充てんまき、肥えていない土にはばらまきで。

土を戻します。
草をふんわりかけて完成!来年ここに麦ができる姿を想像しました。





<みんなの畑>
夏野菜は終わりとなり、残りの収穫、片付けを行いました。
夏野菜は刈って、畑に寝かせておきます。
育って実ってくれてありがとうと感謝しつつ、来年につながっていくのだね~としみじみしながら作業しました。
まだトマトの実がなっていましたが、来月まで来られないので、青いままで収穫。
ピクルス、フライドグリーントマトなどにすると良いそうです。
少しでも赤くなっていれば、置いておけば赤くなるようです。
さつま芋の収穫をしている人が多数。歓声があちこちから聞こえました。
白いさつま芋がある?!と驚いていましたが、安納芋のようでした。
何を植えたか忘れちゃいますよね。
さつま芋のつるもおいしいとのことでいただいたり、差し上げたり。
そんな野菜のやりとりも楽しいものですね。
天気もちょうど良く、作業しやすかったです。
夏の暑さの作業とは全く異なって体が楽でした。疲労度が違う!
名残惜しく畑をあとにしました。
 
遅れてしまいましたが、書きなぐったメモから(意味不明のメモもあり混乱…)
記憶をたぐりよせ、レポート完成しました。
レポートをしたら頭に染み込んできました。
 
レポーター みやじま