2012.11.18
AM 7:30
稲刈り前に蒔いておいたという、大麦やレンゲがもう既に芽吹いていた。
草刈りで一番目にした外来種の雑草もちゃっかり顔を出している。
竹内さんが到着するまで、ぐっさんによる「はざ掛け講座」
有機の田んぼで皆が苦戦したはざ掛けとは違う方法。
藁でくくる時に二束一度にではなく別々にくくり、両脇均等になるように掛ける。
今日のメイン作業とも言える「苗代(なわしろ)づくり」がスタート。
苗代は稲の保育園。
来年に向けて、半年前に準備しておくことが大事。
苗代には「水苗代」「陸(畑)苗代」があり、保温性はあるが根ぐさりしやすい水苗代に対し、陸苗代だと十分酸素があるため根が強くなる。
その二つの特徴を合わせたものが「折衷苗代」。
苗代は一年ごとに移動させていくため、さっそく新しい苗代の区画をロープで決めてスコップで溝を掘っていく。(苗代の大きさは米の植える本数に合わせて決める)
この時、土をあまり動かさないように草を剥ぐのは自然農の鉄則。
だいぶ寒くなってきたところだが、
土の生き物達が冬眠に入るにはまだ暖かい時期。
この時期に苗代作りをすることで、
そこにいたカエルや虫達が逃げれるのだそう。
自然農における「虫や草を敵としない」に即した考え方だな~と実感。
注:あまり早くやりすぎると、もぐらやねずみが入ってしまうので稲刈りが終わってちょっと寒くなってきたあたりから、なるべく乾いたポカポカした日にやると良い。
土の生き物達が冬眠に入るにはまだ暖かい時期。
この時期に苗代作りをすることで、
そこにいたカエルや虫達が逃げれるのだそう。
自然農における「虫や草を敵としない」に即した考え方だな~と実感。
注:あまり早くやりすぎると、もぐらやねずみが入ってしまうので稲刈りが終わってちょっと寒くなってきたあたりから、なるべく乾いたポカポカした日にやると良い。
鍬での作業
区画内の草はぎのあと、鍬でならし根切りをする。これをする事で、稗などが生えてくるのを抑えることができる。
この時も耕すのではなく、土が移動することなく浅めに水平に鍬を入れていく。
しかし、この鍬の使い方が相変わらず難しい。
竹内さんやぐっさんのお手本を見ていると、力を入れずに鍬の重さだけで振り下ろしていて、
とても簡単そうに見えるのだが、いざやってみるとどうしても耕してしまう・・・。
自然農を始めるにはこの鍬の使い方を習得しないといけないな~と毎回思う。
なぜなら、土の中の微生物には空気がいるものといらないものがいて、その微生物の位置が変わる事のないように土の位置も変えずに鍬を入れていかないといけないから。(逆の発想で病気が出た年に行うのが天地返し)
掘った溝の土を苗代に均等に盛っていき、鍬の背で平にしていく。
栄養ともなり草抑えにもなる米ぬか(補い)を撒く。
(注:米ぬかはこの時期に撒いておく事が大事。春先には薫炭。)
掘った溝の土を苗代に均等に盛っていき、鍬の背で平にしていく。
栄養ともなり草抑えにもなる米ぬか(補い)を撒く。
(注:米ぬかはこの時期に撒いておく事が大事。春先には薫炭。)
鳥に荒らされないように木の棒で重しをして、余った藁は田に撒き、生育の悪かった所に米ぬかを撒いておく。
【冬の畑】
シャロムの畑へ移動。
これが理想的な自然農の畑だという。
ハコベ、オオイヌノエンドウ、カラスノフグリと言った冬草がこんもりと生えている。
こうした畑なら春から種を蒔いてもうまくいく。
(草が勝ってしまった畑は草を刈って敷いておけば、そこから冬草が生えてくる)
シャロムの野菜をほんのちょっとだけつまみ食い(ぐっさん、すみません・・・)
やっぱり春菊がすごく美味しい!!
シャロムの春菊食べるまでは少し苦手な野菜だったのだが、この美味しさには驚いた。
シャロムの春菊食べるまでは少し苦手な野菜だったのだが、この美味しさには驚いた。
野菜は肥料を与えると肥料の味になってしまう。だから肥料を与えない自然農の野菜は風味の良いものになるそうだ。
竹内さん曰く、こうして作られた野菜は料理ではなくて、本来の野菜の味を活かした調理で良いのだそう。
キッチンで働く身としては中々深い話だと思った。
【蕎麦・米の脱穀】
蕎麦の脱穀
本当は昨日のお蕎麦打ち体験の前にやるはずだったのだが、あいにくの大雨で本日に。
回転数を十分に上げてからスタート。
実だけを取るために先の方から当てて取る。
ポイントは良く音を聞くこと。
実が取れる音がなくなったら下げるというのを繰り返して、最後は広げて全体を当てて取る。
ここで、一旦ブランチ。
雲ゆきの怪しい空になってきた。
先ほどの広げておいた蕎麦の実をふるいに掛ける。
粗い目のふるいのあと、細かい目のふるいに。
ここで、唐箕(とうみ)の登場。
やはり雨が少し降ってきてしまったので、口だけハウスから出して、作業はハウスの中で。
続けて米の脱穀も同じように行う。脱穀機同様、唐箕も中々難しい。
1番口から米、2番口から実の詰まっていないしいなが出てくるように、
ハンドルを回す早さ、開ける口の広さを調整しなくてはいけない。口の広さを一気に開けてしまわないこと。
1番口から米、2番口から実の詰まっていないしいなが出てくるように、
ハンドルを回す早さ、開ける口の広さを調整しなくてはいけない。口の広さを一気に開けてしまわないこと。
2番口に米が出てしまうことがあるので、それをもう一度入れて行う。
平行して自分達の畑の収穫、片付けをして今回の自然農塾はおしまい。
最終回は来れないということで、残念ながら今回が最後の挨拶になる人も何人か。
一気に寂しさが増す。
一気に寂しさが増す。
前半に比べ、収穫物による調理が増えてきた自然農。
こうして私達の体に入るまでが自然農なのだと実感。
来月はさらに手作り体験ができるということで、寂しさも増すが楽しみに最終回を迎えよう!
* レポーター たけ *
* レポーター たけ *