2013/06/16

あずみの自然農塾6月・2日目

16日(日)
朝には雨が上がり、雲間から晴れ間が覗いて暑くなる気配。
07:00玄関前に集合、昨日やり残した田植えをするため再度田んぼへ。
晴れ間が覗く

作業開始時には青空が広がり、北アルプスの稜線がくっきりと見えるようになった。
芹とキシュウの除去に手こずりながら、残りの黒米に続いて農林48号、ハッピーヒルの苗を植えて行く。二日目なので少しは慣れて順調に進むと思えたものの、実際には予定時間を約30分オーバーして田植えを終了。
田植え後にようやく水の張られた田んぼを眺めてみると、苗の行列は30㎝間隔の枡目になるはずが、幅の広いところや狭いところ、直線のところや曲線のところがあって、手作業とは言え、素人集団の限界を感じないわけにはいかなかった。
この後、竹さんから畔豆の蒔き方について実技を主なう説明を受けて田んぼを離れた。
畔豆を蒔いた穴には草で蓋をする

戻る途中、シャロムの田んぼに立ち寄り、大発生中の豊年海老(生きた化石とも言われる数ミリの小型海老で、これが発生する年は稲が豊作になると言い伝えられている由)を見学。
11:00過ぎから食堂でやや遅いブランチとなった。

12:30から注文した種苗(トマト、バジル、トウモロコシetc.)の受渡しがあり、13:00に畑に集合して午後の講座が始まった。
まず、シャロムの畑で、水やり・芽かき・仕立て・誘引などについての説明があった。とりわけ、水やりについて詳しい説明がされた。その内容の一部は次の通り。
今は梅雨の季節だが、梅雨は、元々、連日雨が降り続くわけでなく降雨と晴れ間を繰り返すの
が通常で、野菜は、この繰り返しの間に、根を水平方向と垂直方向に伸ばすようにセットされている。ところが、今年のこの地域でのように、つい2,3日前までの1ヶ月間も雨が降らない状態が続くと、いくら自然農とは言え、何もしないでは、野菜は根を伸ばすことができない。そこで、大体一週間以上雨が降らない場合は、水やりをする必要がある。
水やりの場所は、『現在』(すでに張っている根の先端のあたりを丸く結んでできる円周部分)、『過去 』(『現在』の内側部分)、『未来』(これから根が伸びて行く部分)という順番でやることがポイントで、こうすると自然の降雨に近い効果になる。

さて、いよいよ待望の畑での作業だ。各人がそれぞれの区画に散って、草刈り、苗の定植、種蒔き等の作業が始まった。ほとんどの人には1ヶ月ぶりの畑とのご対面で、あちらこちらから声が上がった。「草マルチをしたところには雑草が少ない」「蒔いたはずの種が発芽していない」「植えたはずのない野菜が出ている」などなど。
各人の畑では、希望に応じて、ネギの土寄せ、ごまの種蒔き、トマトの支柱立てなどの個人指導を受けながら野良仕事が進んだ。最高気温30度ながらすっきり晴れた青空の下、安曇野高原のさわやかな風に吹かれて気持ちの良い汗を流しての作業だった。
それぞれの区画で野良仕事


15:30から感想会。終了後、帰路につく人あるいは畑に戻る人、こうして三々五々お開きとなった。

                                              以上(K.E & T.E 記)