2013/08/18

あずみの自然農塾8月第2日目

8月18日(日)
この日は暑い中、盛りだくさんの内容で、時間内に終わるのかなと思っていましたが、
竹さんに「移動を早く~」と言われながら、最後まで行いました。

8:00まで 各自の菜園
8:00~ (1)茄子の手入れ (2)苗の植え方
(1)茄子の手入れ
  茄子は「実を成す」 「物事を為す」とかけて、昔は出世のためのわいろとして用いられた。
  一富士、二鷹、三なすび とも言われるように、縁起物として 
  茄子100gは金100gにも値する とも言われた。

 ①草刈り
    この茄子は、草の中に生えている。 
         周りは草が生えているところ、生えていても大き
     くないところ、生えていないところがある。葉の
      下に草が生えている。葉脈が薄く、ばてている。
         9月なら草を倒すだけでもよいが、倒れるのにも
     力がいるので、手を貸す。
         草は、雨が降り復活する直前に刈っておくと
         よい。根元の半径10㎝外側を刈る。
         刈った草の上に米ぬかをまき、鎌の背でトントンと叩く。

 ②水やり
    1週間雨がなければ、現在、過去、未来の場所に水をやる。
    曇りの日の朝か夕方、雨のように水をあげる。
    夕方4:00すぎがベスト。翌朝まで10Hほどある。
    日影のときに水を吸う。芽が出るのは夜中。
    昼間しか来られないときは、根元や、草マルチの上に水をまく

 ③手入れ
    この時期、なり始めのものは、実を落とす。
    お盆までに実をつけないと種を取れない。
    種を取りたいものは、元気で実をよくつける株
    の、太い枝のものを選び、その枝に、毛糸で
    印をつけておき、それより下の実は採る。

    アブラムシがいて、葉が枯れているものは、
    枯れている葉を取り、枯らすエネルギーを他に回
    す。
    葉が混んでいるとき、枯れているときは、
    葉や枝を切り、光が入るようにする。
    枝を切れば、根も切られたことになり、
    隙間に新しい枝や根が伸びる。
    葉が重なっているときは、誘引する。
    共存圏にコンパニオンプランツを植える。

(2)苗の植え方

   ①苗の見方 
        双葉がついている
           葉が、白菜なら4~5枚
               キャベツ 3~4枚のもの
           7~8枚のものは、人間でいうと30代なので、もっと若いものにする。
           結球野菜は、6枚目と1枚目の葉が重なるので、3~4枚がいい。
           種を直播すると、うまく育たないことがある。
   ②植え方
    ・まず、未来エリアまで草を刈る(直径20~30㎝)
        ・そしてポットの分の土を取り、猛暑なので取った
          ところにお椀一杯の水をやる。
     (根が伸びていくところ。春ならやらない。)
    ・水がひいたら空気の道ができているうちに植え
         る。植えるとき、葉を入れないように気をつける。
    ・夜と朝、ストチュウ水をかけ、葉から吸わせ、
     においを残して虫から警戒させておく。
       ・米ぬかを、苗にはかけずに周りにかける。
    ヨトウ虫が食べて、食べ過ぎで死んでしまう。
    さらに貧しい土の場合、米ぬかを主体とし、油粕、ふすま を混ぜる
   
 ③種をまく場合
      20㎝の幅で、草を刈る。
      白菜 1~2㎝ 間隔を空けて種をまく。
        月に1度しか来られないなら、2㎝空ける。
      2㎝より広いと、乾燥してしまう。


9:00~9:40 各自の畑
9:40~(3)田んぼの見学
 水の温度が、足湯ほど熱すぎず、冷たいすぎないよう
  にする。あったかいと緑が濃くなり、冷たいと緑が薄く
   なる。
 穂がふくらんできているときは、田に入らない。
 これ以降は分けつしない。
 穂が出るとき一番水を吸う。
 
 この時期までに草を抑えておく。全部取る必要はない。
 稲8割、草2割 にしておく。

   来年、再来年のことも考える。
   耕している田んぼは、1番暑いときに実をつけるのできつい。
   (根が根を張っていないため、水をはると倒れるので、ひもで抑えている。)
   10月に刈り、11月に苗代をつくる。12月は寒すぎる。

   豆は畦にまくものだったので、畦豆と呼んでいた。 
 そのうち大きいものが大豆、小さいものが小豆。
   大豆は窒素固定能力があり、水を給水する。

   昔の「愛」の意味は、いつくしむ、慈愛 の意味で、loveではない。
 自然薯、自然という言葉は昔は日本になく、natureの訳として使われるようになった言葉
 自然は、昔の日本では当たり前だった。
 アボリジニーには敵がいないので、敵という言葉がない。
 種の語源は、た(高くなる葉)、ね(根)。

  10:30~ブランチ
  11:45~延命水を汲みに行く、水遊び
 
  13:30~(4)スイカの種取り
  メロンは凍らして、解けるとおいしいが、
  スイカは冷蔵庫で冷やさない。井戸水 5℃~8℃
     がおいしい。
  濡らしたさらしで巻いておくと、気化熱で冷える。
  今のものはべとつく、味が残るが、
  自然農のスイカはべとつかない、のどが乾かないが、
     体は冷える。
  風味が残り、べとつかない、来年食べたくなる味。
  

  元気で、つるのところが枯れたら、ぽんとたたき、いい音がしたら収穫する。
  縞のところに種があるので、そこを避けて切る。
  種を玉ねぎネットに入れて、ぬるま湯に浸し、もみ洗
  いする。ぬめりが取れるまで、水を替えて、もう一度
  洗う。(ぬめりは本来なら土の中で微生物が分解し
  てくれるが、保存中にカビが生えないように、水分を
  取るため、洗って落とす)発芽状態がよければ5年
  もつ。

  
  かぼちゃ以外のウリ科は、種が沈む。
  (ほとんど浮いたら、時期が早すぎる。
  海水並みの塩を入れると、より厳しく選別できる。)
 
  わたが浮くので、小さいボールに取る
  もう一度、ぬめりが取れるまですすぐ。
  水選→風選 乾いたらふっと息をかけ、飛ばす。
  

  ネットに入れて、勢いよくぐるぐる振って、脱水し、タオルではさんで押さえる。
  かんかん照りのところへ干す。夜中は部屋の中で。 
  8月なら1~2週間。9月なら2~3週間。

 14:00~小麦の脱穀のつづき(昨日のレポート参照)

 15:00~(5)粘土団子
  種の20~30倍の粘土と合わせる。窒素を固定してく
  れるようなもの(クリムソンクローバーなど)も入れ
  る。種には命があるので、播かれないことは悲しい
  こと。
  ①種を混ぜる
  ②土を混ぜる(粘土)
  ③水を入れる
  ④混ぜる
  ③④を繰り返す
  ⑤土をたらいにたたきつけて、空気を抜く固くなる、四角くなるようにすると楽。
     ⑥ 表面に種がなくなり、1周り小さくなったら、団子状に丸める。団子だと、地面と一点で接
         する。
   ⑦新聞紙の上に置き、水分を吸わせる。
  ⑧みんなで団子を投げる。播く時期は、季節の変わり目がよい。
   意図を持たず、子どもが播くくらいがよい。
   1年目 人が播く、2年目 鳥が播く、3年目 神(自然)が播く

15:40~(6)そばを播く
  そばは、生育が早い草を抑える。
  そばをバラまいてから、草を刈る。 
    刈ってから播いてはだめ。
    種がこぼれるものは、この播き方でよい。
  エゴマ、小麦、ライ麦など
 
  草は地ぎわで刈っておいておく。
  その間から、種が落ちるようにする。
  朝露がつくので、朝にはやらない。

16:00~感想会
  暑さもあり、今までにないくらい、ヘトヘトでした…
    終わらなかった小麦の脱穀はシャロムのスタッフさんがやってくださるとか…
  ありがとうございます。
    ぐっさんの伊勢のお話も、次回楽しみにしています。 
   お疲れ様でした。                                by E.F