2014/06/15

あずみの自然農塾 6月2日目

梅雨の晴れ間、青空の広がる気持ちの良い朝をむかえ、やはり気になるます畑の様子を見に行く人達。
また、この気持ちの良い朝にまだ峰付近がうっすらと白い北アルプスの山々と、青々した畑が広がるロケーションを目の前にして珈琲を淹れ楽しむ人達。
それぞれの過ごし方で出発の時間を待ちます。

そして6時30分に玄関前へ集合し、拍矢町にあります耕さない田圃へと向かいました。
この田圃、何度見ても不思議な感じがします。
すぐ隣にシャロムとは関係のない農家さんの田圃があり、そちらと見比べるとその光景は異様で、言われても田圃には見えないです。

到着してまず、これから田植えを行う田圃一面に、刈られた麦藁をみんなでまんべんなく厚さが均等になるように散らします。

苗代には田植えを待つ稲の苗達が。
待っているのは黒米、農林48号、ハッピーヒルで、この順番で田植えしていきます。

苗代から苗達を離す際には鍬を用い、苗と土の間に平行に鍬を入れます。
苗の根の部分を短く切り過ぎないように注意しながら、苗と土の間が丁度良い間隔であれば、力を使わずに離す事が出来ます。

苗は大きかったり小さかったり様々ですが、その中で15cmほどの大きな苗を選んで定植し、水口に近く冷たい水が流れ込んでくるような場所には稲苗は3本で一組、その他の場所は2本を一組として田植えします。
最終的にはこの一組が20〜40本に分蘖します。

田植えをする際に気を付けなければならないこと
○一見には見落としてしまいそうになる稲と
  ヒエの違いで、見分け方は稲には節にヒゲが
  ありヒエには無い。
○植える際には根が地面から出ていることが
  ないように。そして植える深度が浅すぎると
  田圃に水を入れた際に浮いてしまい、かと
  言って深すぎると今度は稲が呼吸できなくなる。
○土の中には稲の根の他には草の葉など有機物を
  入れない。

このような事に気を付けながら、あたかも始めからそこにあったかのように丁寧に
田植えをしていきます。
田植えをする間隔は30cm×30cmで、横方向は作付け縄を用いて列を揃え、縦方向は塾生各々の目と感覚で。
苗代より離した苗の塊から、さらに2〜3本に分ける際には根を切らないよう丁寧にほぐしながらわける。
苗を定植する位置が決まると、その周りの草を鎌で刈り(半径5cmくらいかな)
鎌の先端を使って苗を定植できる深さ、広さに掘る。
植えるとしっかり土を寄せ、苗を上へ引っ張っても抜けないように土を押さえる。
定植後には稲の株元の周りには刈った藁や草を寄せておく。

このような感じで横一列に並んで後ろへ下がりながら田植えしていきました。
みんな始めて経験する自然農の田植えで、一人でこの動作をやっていくとなかなか大変で思うようには進まず。後になるにつれて苗代から苗の塊を取る人、塊から苗を分けて田植えする者に渡す人、田植えする人と分かれていき、このように分担していると作業もはかどりますね。
苗を運ぶ子供たちは大活躍でしたね。

ブランチを挟んで田植えは続き何とか終了し、午後の残りの時間はシャロムの畑に戻り昨日教わったことを踏まえての自習をおこないました。

天候に恵まれ気持ち良く野良仕事をさせて頂き。
また昨晩のぐっさん主導の呑み会?や二見マスターの珈琲の会など、楽しい時間を過ごさせて頂き、とても有意義な二日間でした。
それではまた、次回もみなさんにお会い出来ることを楽しみにしています。
ありがとうございます。


トミオカ